てんのせん

趣味のこととか、日常のこととか、やっぱり趣味のこととか

BE MY ONE聴いてみた。

※3/26以前に書きはじめた記事です(遅筆)。

うおおおおおお2年ぶりのアルバム!待ってました!もう初っ端からテンションがこれですごめんなさい、このアルバムめちゃめちゃ好きですありがとう。生きます。

サウンドだけで言えば、これまでのアルバムの中でヒカリモノがおそらく一番好き(聖域が次点?)で、しかしこれは本当に自分でもびっくりしてしまっているんですが、BE MY ONEが並んだかもしれません。革命か?
ヒカリモノ当時は全然ベイベーじゃなく、リアルタイムでやべえ!とはなってないので、この間BE MY ONEを聴いて何これ…!?って思った衝撃たるや。いやマジで好きすぎて恐ろしい。

デジタルなサウンドでファンキーで、これだからミッチーさんの曲が好きなんだよ〜!ってなるので本当に1曲目からやばいんですよね……っはー……(深呼吸)

レビューとかでは全然ない本当にただの感想です。歌詞のネタバレはところどころあります。MV含むDVDのネタバレはありません。まあ発売されてから時間経っているので大丈夫だとは思いますけど一応…!

M1. Purple Diamond
作詞:及川光博
作曲:小松一也 / 今井千尋
編曲:小松一也
イントロの高まりようがやばい(やばい)
今年のワンマンショー、勝手に君スタの始まり*1みたいなものを想像しているんですが(ギターがちゃんと刻んでて徐々に高まってくの、それなんだよなあ!)生でそれは耐えられる気がしません。溶けちゃう。
固めの、エレクトロっぽい土台があるからか、エレピがものすごく目立って(それでいて悪目立ちとかではない)色気を増幅させてるような気がするんですよ!特にAメロの2回し目!
ミッチーの曲って、8ビートで「いちにさんしごうろくしちはち にーにっさんしごうろくしちはち…」刻んでる曲が多いと思っているんですが(Lazyとか、この曲のイントロなんかもそうですね)、この曲のBメロは、ドラムは変わらず8ビートですけども、それをあまり感じさせないようなサウンドで、大きく4つに分けたうちの3つ目に重きをおいてる気がするんです*2。あまり聴かないなあ……っていう印象。だからこその隠された魅力というか、このゆったりな感じで、でも刻んでるのは8分音符なんだよなっていう、包まれたベールの中身が見られるような気がしまして、なんていうか、歌詞とも重なって、エロい。Bメロとても好きです。
 カカッ カカッ(裏)がアクセントになってて同時に軽さを出してるんでしょうか。特にサビって、音が少ないわけではないのに、このためか重くないんですよね。オシャレかよ〜!

M2. Q.I.D.
作詞:及川光博
作曲・編曲:大久保薫
待ってびっくりするほど好き〜〜!!!
「いいね」も「ベイス」も「おいで」もシャウトも全部盛りじゃないですか〜!贅沢か!?
コーラスめちゃめちゃ良くないですか…?
Shall we dance, baby
Shall we dance, yeah
のyeahの前一呼吸おくのが…!その後のyeahがぴたりと合ってるのも最高か〜?ってなります。アウトロのHa Ha Ha…ってコーラスも大好きです。洋楽でよく聴くやつ(アバウト)。
Bメロ、それまで刻むだけだったストリングス(刻んでるのも良いんですよね…)がレガートで旋律を奏で出すの、もう、あの、その旋律に耳を傾けていたら突然ミッチーの「おいで」が来るのでここ本当にロマンティック。おいでについてはまた後で触れます。
間奏、全体的にめちゃめちゃテンション上がるんですけど、キーボードのオクターブでDの音鳴らしてるところがピンポイントで好きという方がいらっしゃいましたら確実に私とツボが一致していると思います。握手。

そして歌詞はなんと言っても、出てくる宝石が、1番エメラルドで2番ダイアモンドなの2年分の重み…この歌詞が出来てたからゆくくるで「エメラルド!」と言ってらしたのでしょうかね……
サビのしゅいーんってサウンド、近未来だなあと思っていましたが宇宙なんですかね…それは後述するとして、
「おいで」バッ “BE MY ONE” バッタタタタン タタタタ求愛ダンス〜♪って始まるサビが好きすぎてつらいです。ストリングスが好きすぎる、というのは置いといて、このサビ「おいで」が合言葉なんだな……それでシステム稼働して、2番なんてまじでこれ宇宙に行く。それこそ、訓練は?かかるGは?酸素は?とかそういうものすっ飛ばして…理屈を超えて……「おいで」一言で一瞬で宇宙へと駆け出せる、いや〜〜〜…?
ダークサイドにしろ、この曲にしろ、ふたりにしろ、宇宙関係ない曲で突然サビにお星様来るのが好きで、自分の宇宙愛が刺激されて、ひあ〜!ってなるんです。

余談ですが、友人に2番サビが死ぬほど好きって言ったところ、「午後のパレードが好きでこの曲好きなのなんかわかる気がする」って言われたの、あ〜〜〜…なるほど……って納得したし(サビの明るい雰囲気とかストリングスとか確かになあ、と思います。あと調が偶然にも同じなんですね!ト長調)、なんだか嬉しかったです。

M3. 未熟者にはわかるまい。
作詞:及川光博
作曲・編曲:御供信弘
ものすごくTower Of Powerで聴いたことがある(ない)!初めまして〜って聴いた曲の中で一番聴き覚えがある(ない)!あまりにもTOP、いや、そこまでこのバンドに詳しいというわけでは決してありませんが、なんかこう、ブラックの中のブラック……
イントロのホーンにクラビが入るところとか、Bメロ最初のコーラスとかサビのシンバルの使い方とか、わかる~!って思います。(わかるとは)
間奏のサックスソロにエレピも、これはなんだかアシッドジャズとかそのあたりの雰囲気を感じます…エレピがぱらぱら入ると本当オシャレなファンクって感じがするんですよね…エレピ大好き人間なのでこの音に反応してしまう……
イントロのだだだたーだだだたーだだだたーと、後出しジャンケンタイム後のててってってっては絶対どっか聴いたことのあるフレーズなんですが曲が出てこないのでこそっと教えてくださる方、募集してます…なんでしたっけ……
(後者はWhat is hipかな)

この曲で神とかアダムとイブとかだからそういうところやぞって思います。そういうところ大好き……

M4. 悲しみで胸がいっぱい
作詞・作曲:及川光博
編曲:及川光博 / 曽我淳一
曽我さん編曲で作曲がミッチー。ベストオブ歌謡曲なのも頷けます。最後の転調まで完璧に歌謡曲なんだよなあ……
万人受けする曲調だと思うんですよね。少なくともあまりファンクに馴染みのない日本では、例えば未熟者よりは、こちらのほうが好まれるのではないかと思います。なので是非ともミッチーを知らないひとにはこの曲を聴いてもらって「悪意」とか「ずっと笑顔でいてね」「明日も生きなくちゃ」とかそういうところを拾って及川さんにハマってほしいです。いらっしゃい(暗黒微笑)
前曲では兄さん金のてらてらシャツ来てブラックなひとたち連れて歌ってたけどこの曲は白いワンピースで歌ってますね(幻覚)。そんな兄さんの衣装…これは曲の衣装でもあると思うんですが、曲の雰囲気がガラッと変わるこのジャンルミッチーを集めたアルバムが私は本当に好きです。間奏のギターソロはなんというか…90年代のビーイング感というか……(好き…)タイトルが少し長いのもそういう味わいが出ている気がします。

M5. BE MY ONE
作詞:及川光博
作曲:小松一也 / Carlos K.
編曲:小松一也
好き〜〜〜!!!(倒れる絵文字)
このアルバムはキーボードを聴いてね!って言わんばかりの、リード曲の最初からひっそりと入ってるキーボード、控えめに言って神……
数日しか聴いてないこの段階でここまで好き!と思っていることに、音オタクであるところの自分がびっくりしています。こういう、なんて言うんでしょうか、あのMVの夜景のイメージの曲……このアルバムの中で言ったらPurple Diamondも同じ系統かしら、とは思いますが、コーラスとかちょっとしたキメとか…まあざっくりと雰囲気が、こちらのほうが軽くて耳にすんなりと入ってきて(全体的にオシャレなんですよねこの曲)、知らないうちに1曲聴き終わってる感覚…超好き…超待ってた……

(※すっ飛ばしていいです。
王道ファンクよりもファンクから派生したこういう雰囲気の曲(夜のドライブでかけたくなる系の曲)に惹かれることが多く、まあそこそこ王道だけど外れてはいる、と思っているので、ここまでリード曲に心掴まれてしまったな…?とほんの少し戸惑いがあるんですけども、逆にそう思ってしまうくらい好みど真ん中だ〜!って全身で感じているんですね。
すげ〜!)

Cメロ(?サビ前のやつ)とても好きです。あとサビのミドルボイスでもなく完全に裏になってる色っぽすぎる声、一体なんなんだ……というかこのアルバム、全体的にとってもボーカルが良い…いや良いっていうか…ボーカルが良いんだよな……(伝わってほしい)QIDサビ後半「エメラルドに輝くドレスで」の最後、狙い撃ちしつつ下ったところからのビブラート、最高じゃないです…?

細かいところのツボ、2番Bメロ「ちゃんと編集して」のリズム、1番に比べ音数少ないのにぱしっと決まっているところとか、2番サビ「動画を撮りたいのさ」のあとのエレピ、アウトロのシンセサイザーの2回ほど入ってるフレーズが良い差し色(音?)になってるシリーズとかですかね…あとはサビで入ってるフレーズがイントロにあるとか……やはり鍵盤が好き好き……

M6. ラブ・アンドロイド
作詞・作曲:及川光博
編曲:及川光博 / 御供信弘
ベーシストの変態性が出てしまっている!(知ってた)
試聴部分そこかよ!
いやサビだけど、よりによってそこかよ!!
最重要ポイントネタバレだよ!!!
ってくらいの変わりよう…!何度聴いてもBメロからサビに入る部分の来るぞ来るぞ感に熱くなってしまいます。短い時間だけれども一気にかけ上がる感じ。
試聴の段階で、サビ後の間奏が楽しそうだな〜とは思っていましたけども、いや、斜め上がすぎるんだなあ……
そうして通して初めて聴いて、ふと、2番のBメロのギターが素敵だなあと思ったんですが、これ1番聴き逃してた…!?って後でリピートしたら、1番はギターのちゃらら〜っての、ないんですよね。代わりにミッチーのシャウトが入っていて。そういう細かいところに現れるこだわりよ…(というよりもこの曲いろいろ1番2番で変えて遊んでるのでは……)
あとやっぱり「そんな夢を見た」って部分が大好きです(ピンポイントで好きになるフレーズ、ありますよね)。それまでのサビって、この曲の中では比較的まとまっていて、その中ではコーラスが結構複雑で…って感じだと思うんですが、機械音みたいなやつが入るところでまた騒がしいと言いますか、ガラッと変わる感じがして、それで夢って、ねえ……いや……
アウトロのちょっと食い気味なところ大好物ですありがとうございます。
聴けば聴くほどベースがヤバ。

M7. Shake me, darlin'
作詞:及川光博
作曲:OiCHAN
編曲:御供信弘
ゴリッゴリのギター…例えばAメロのリフもBメロのブリッジミュートっぽい音も新鮮に聴こえるのですが(アルバムの中でちょっと趣向の違う曲、という感じがします)、違和感がない歌詞なんですよねえ。
ファンキーなこのアルバムの、しっとり枠ではない曲で、ちょっとまた別の雰囲気の曲でも、2拍目にホーンのキメが来るとか、クラップとか、ワンマンショー向きというか、あの一座じゃないとしっくりこなさそうな感じ。きっとサビは照明も駆使してキメるんだろうな。なるほどとてもミッチーの曲だと腑に落ちます。
この曲はギターが2本だと思うんですけども、ミッチーさんギター弾くんでしょうかね…?でもそうするとがっつり踊れなくなるという……
働いて〜のくだりは理枝さんを思い出しました。理枝さん……

M8. 抱き枕
作詞・作曲:及川光博
編曲:及川光博 / ローズ高野
イントロ、ずっとハ長調で来てるのに突然マイナー調になるところ色っぽい……(はたして色っぽいで良いのか…)
ミッチーのバラードでピアノ+ストリングスが目立ってる曲は多い(たぶん)ので例外ではないとは思うのですが、これを含めここまでの新曲、キーボードが主役(?)になりそうな曲が多いんだよなあ…と。
ストリングスが入る前の、ピアノだけのこういう伴奏って合唱曲に多いイメージなんですよね。ボーカルが目立つので歌詞がダイレクトに来る。ダイレクトに「ソファーになりたい“そばにいるから”」なんて言われたらもう…!
あと個人的に最後のピアノなんですよ…!このデクレッシェンド気味に上がっていくやつ……!君の中へや瞬きのあいだに。やガールフレンドと同じ感じの…!ワンマンショーで最後の一音まで聴き漏らすまいと鍵盤を見守るようなあの感じ…!美しい静寂に響く美しい高音!ミッチーが腕を広げてわあっと拍手が起こるところまで幻覚見えてます。バラードの枠でしょうから、先ほどあげた曲とは終わり方が似通っちゃうということで続くことはないのかしら…なんて、セトリ予想が楽しいです。

M9. バラ色の人生<2020>
作詞:及川光博
作曲:生熊朗
編曲:CHOKKAKU
イントロから溢れる映画音楽感…!🌹
原曲のイントロはほっとする、とでも言いますか、徐々に花開いていくイメージで、こちらはスピード良く花開いてくイメージ…なんとなくですけれども。
このキラキラしたイントロが終わって馴染みのメロディーが流れてくるとあああってなりませんか!!!私はめちゃめちゃなります、初めて聴いたとき叫びました。
全体的に細かく刻んでて、その中にうねるストリングスが入ってたりコーラスが重なってたりして優雅さが消えてないんですよね。そしてところどころ入るフルートの音色がかわいいなあ。
まだベイべーになって日の浅い私でも、バラ色の人生って大きな存在で、実際この曲を生んだミッチーがさらに別のアプローチをしていくのはそれだけ今年気合(というか魂)が入ってるんだろうと思います。アレンジが違えど、20年以上前に発表されたバラ色の人生がこのアルバムの最後を飾っていて、全曲通して聴いてこんなに満足感があるのほんとすごいなBE MY ONE。

= = = = =

いつか、SOUL TRAVELERをミッチー&ザ・ファンタスティックス、スタッフ、ベイベー男子で共有し合える日が来ますように。

*1:まあ、なんというか、君スタのビトゥイーン・ザ・シーツですね(そのまま)。ビトゥイーン・ザ・シーツとPurple Diamondの2曲に共通するものとして、同じヘ長調ニ短調…?いずれにせよBにフラット。ビトゥイーン・ザ・シーツ転調前、というかサビ以外)で、ちょっと洗練されたファンキーな曲(しかも徐々に、ボレロみたくずっとクレッシェンドとかではないけれど山へと上がって行くような)、というのももちろんあると思うんですが、これから始まる予感ってのがほんのりあるんじゃないかしら…と、そんな風に感じております。
Purple Diamondのサウンドで言うと、イントロとかBメロの感じ…歌詞で言うと「いつわる日々に疲れた 花に水をあげましょう」がこれ、もうワンマンショー前のベイベー男子なのでは…?私たちは花……?(個人的にShake me darlin'よりこの曲のほうが来るんですよね……まあ今年は今年なので、無事に幕が開いてこの曲が(勝手に1曲目と予想)演奏されて泣いている自分ってのを妄想した上での文章なので主観ばりばりなんですが…!) アッそれはともかくとしてビトゥイーン・ザ・シーツは聴きたいです大好き。毎日聴きたい 毎日大好き

*2:ここのキーボードが全体的にテヌートな感じ